高額転売にNOを
とうとう、業界がNOを提示した。
今朝、新聞各社に意見広告が出され、意見ページも今ものすごい勢いで拡散されている。FMPJやJAMEなど団体に限らず、フジロックやRIJFといったイベントが名を挙げ、賛同アーティストにはサザンオールスターズ、ポルノグラフィティ、DREAMS COME TRUE、サカナクション、THE ORAL CIGARETTES、NEWS、KAT-TUNといった、ジャンルを超えた錚々たるメンツがその名を連ねている。それはもう、一部アーティストを抜粋するのが難しいほどだ。同時にそれは、高額転売という「悪」がそれだけ大きなものであるということを示している。
これまで黙認状態であったことも確かだ。手の打ちようがなかったと言えばそうなのかもしれない。しかし見て見ぬ振りを続けた結果が今なのだ。今からでも、取り戻さなくてはならない。
この動きが今後どうなるかはまだ見えない。しかしこれだけのムーヴメントになったのだから、なんらかの処置は施されるだろう。チケットぴあのリセールサービスのようなものが、統一して導入されるようになれば、と期待する。そして当然ながら、どうしてもいけなくなった人が定価やそれ以下で譲渡に出す「高額でない転売」は守られなければならない。何れにせよ、各種プレイガイドが賛同しないことには、確実に高額転売をなくすのは難しいかもしれない。
一番行きたい人が、正しいお金を払って、行きたい公演に行く。そんな当たり前のことが成立しない今は歪んでいるのだ。リスナー一人ひとりが、そこに気づいてNOと言うことから始まる。私個人今まで通りこれからも、高額転売を違反報告しながら、NOを突き付け続ける所存だ。